調査レポート

  1. 第1回:2010年11月10日
  2. 第2回:2011年1月4日
  3. 第3回:2011年1月22日
  4. 第4回:2011年3月4日
  5. 第5回:2011年3月23日
  6. 第6回:2011年4月9日
  7. 第7回:2011年6月2日

承前(その6)

2011年3月23日の第5回調査はこちらを参照。

 五条、太宰府の両駅とも、当初予定の3月末までに工事は完了しなかった。3月末の時点での残工事は、太宰府駅の2・3番ホーム嵩上げ、五条駅の2・3番ホーム嵩上げである。これに伴い、工事期限は5月末までに延長された。今回の調査は太宰府駅で行っている。これまでと同様、記事中の各写真はクリックすると原寸大で見ることが出来る。ただし、携帯電話のカメラで撮影したため、画質のほどはご容赦いただきたい。

太宰府駅の工事の様子

調査日:2011/4/9

太宰府駅_工事看板  太宰府駅に建てられている工事看板。これまで「3月末」と書かれていた工事終了期限の数字の部分が、「5」に置き換えられていた。

太宰府駅_改札口からホーム  すでにスロープ部分は完成している。ホーム嵩上げ工事は1番・4番ホームは完全に終了しているが、4月9日時点では4番ホームが終日使用停止・通路閉鎖状態となっている。

太宰府駅_1番ホーム  1番ホーム(1番線降車用)については、平日の日中時間帯、土曜・休日の昼から夜は、いまだに使用停止が続いている。調査したときは使用停止時間帯であったため、こちらのホームには人影が全く無い。

太宰府駅_新発車標  2・3番ホームのスロープ付近の屋根から下がっていた機械と時計。このような形で時計に併設され、「調整中」という張り紙がされる機械といえば、発車標に限られる。形からして液晶画面式のようだ。現行のLED式発車標の少し奥にある。

太宰府駅_新発車標銘板  銘板を見ると、確かに「行き先表示器」とあった。日立製。

太宰府駅_2番線終端部  2番線の終端部を見る。前回調査(第4回・3月4日)の時の予想通り、車止め標識の奥のほうにバラストが盛り上げられ、見事第1種車止めが完成した。これにより、列車暴走時の安全性は以前より向上している。もちろん、このバラストがその形のまま風化して交換され、決して車両によって破壊されないのが最上の安全だが。

太宰府駅_1番線終端部  1番線の終端部を見る。こちらも2番線と同様に、バラストが第1種車止め風に盛り上げられている。かつて写真の奥、「1」と書かれたホーム番号札のそばにあった8000形・2000形専用の車種別停止位置目標は撤去された。また、その真下付近にあった太宰府線の二日市起点2.4kmのキロポストは、バラストに埋もれてしまった。

太宰府駅_2番ホーム中間部  1番線に面している、2番ホームの中間部。現在の車止め標識から3両分は新しい縁石が設置されているが、写真の手前側、五条方にあと2両分程伸びているアスファルト舗装ホームの分は、木製仮骨組み&ベニヤ板&緑の防水シートという仮設ホーム状態になっている。なお、点字ブロック付近からホーム中央部にかけては工事未施工となっている。

太宰府駅_3番ホーム中間部  3番ホームの中間部を見る。写真を拡大すると暗い部分も見えるようになるが、ちょうど写真中央より奥側、1.5両分は仮設ホーム状態である。その奥、車止め標識から1.5両分は新しいホーム縁石が完成しており、写真中央より手前側、五条方の2両分は旧来の縁石のままで、工事は始まっていない。

太宰府駅_3番ホーム中間部  上の写真と同じところを、改札口側から撮影。仮設ホーム部が車両床面の高さに揃い、写真奥の工事前ホームの高さが、わずかに低くなっているのが分かる。

太宰府駅_2・3番ホーム五条方  2・3番ホームの五条方末端、コンクリート板で構成されている1両分は、すでに嵩上げ後の床面に揃えられている。そのため境界部に段差ができ、奥のほうが少し高くなっている。写真左端のホーム縁にある「5」の標示は、5両編成最後部がこの位置に来たときに、正当な停止位置に列車が停車したと車掌が確認するためのもの。(写真左上に自分の指が映りこんでしまった)

太宰府駅_2・3番ホーム五条方  上の写真と同じ方向を、やや改札口よりから撮影。右手の2番ホームの方が先に工事が進んでいる。

太宰府駅_終端側遠景  太宰府駅の終端部側を見る。1番・4番ホームには「扉取扱い厳禁」と書かれた看板が立てられている。

太宰府駅_ホーム下部  2・3番ホームの工事場所。写真のようにホーム基礎部にあったであろう土はかき出され、コンクリートで基礎固めが行われている。

太宰府駅_工事情景・車内より  5000形車内よりホーム下部を撮影。新たなホーム土台壁面となるべき場所に鉄筋がたくさん植えられている。