福岡市交通局には、地下鉄全線が乗り放題になる定期券「ちかパス」がある。JR・西鉄連絡定期券とも組み合わせができる。福岡都市圏の西鉄バスにあるフリー定期券「ひるパス」「エコルカード」を意識しているのだろうか、先日西新駅で見たポスターには「購入した日から1か月使える」と書いてあった。西鉄バスのフリー定期券は月度式になっている。(月の途中で1か月分購入しても、利用可能なのはその月の末日まで)
 僕もちかパスの存在は知っていたし、普段使っている天神−九大学研都市の通学定期券に数十円(1か月)〜数百円(3か月)追加するだけでよかったのだが、4月に購入するときにうっかりちかパスの搭載を忘れ、払い戻しして買い直すのも面倒だったので、3か月定期券の期限が切れるまで待っていた。そしてついに購入できたので、早速その力を活用してみた。
 自宅を出発して、三国が丘12:52発、福岡(天神)行普通2120列車に乗る。やって来たのは天神大牟田線のスタンダード、5000形の5140編成。総車両数の4割を占める5000形の、編成単位では最後の増備車である。(参考:Wikipedia:西鉄5000形電車)この時雨は止んでいたが、風がかなり強かった。悪天候と参議院議員選挙のせいか、お客さんも日曜昼下がりにもかかわらず少ない。筑紫で乗務員交代があり、マイクから独特の節回しが聞こえてきた。この日の車掌は久々のO氏だった。乗務員交代時には、運転士と車掌の名前が告げられるが、この方だけは名前と放送の調子がしっかり記憶されている。二日市では特急A120列車(8000形8021編成)に乗り換え、福岡(天神)13:22着。
 ここからいよいよ地下鉄である。ちかパス活用の第1弾は、空港線天神以東の乗車。これまでは博多への移動もよほど急いでいなければ、大学からの帰りであってもわざわざ天神で降りてバスに乗り換えたり、ウォーキングの一環として博多まで30分ほど歩いたりしていた。そして一番の肝は、博多−福岡空港だ。数年前に福岡空港から乗っただけで、未だに福岡空港へ地下鉄で行ったことはなかった。天神13:38発、福岡空港行普通に乗る。2000系第19編成(方向幕車)での運行だった。博多を出発すると左右カーブを繰り返して東比恵、そこから先は福岡空港の滑走路の下をくぐって、国内線ターミナルまで走って13:49に到着。この乗車で、福岡市交通局の路線は全線で往復とも完乗したことになる。
 福岡空港に来るのは2年半ぶり。かと言って探検して回るわけでもなく、ほんの少し歩いただけで、14:16発の筑前前原行普通473Cに乗り、博多に舞い戻った。博多では、駅の博多口側に展示されている博多祇園山笠の飾り山を撮影。視線を横にやると駅ビルが完成して綺麗に見えていたのでこちらも写真に収める。
 また地下鉄に戻ってきたとき、珍しい出来事に遭遇した。博多14:51発、西唐津行普通645Cがあるのだが、駅の案内ではなぜか姪浜行になっていて、さらに放送で「姪浜で西唐津行に接続しております。筑前前原、唐津方面ご利用のお客様は今度の姪浜行をご利用ください」と繰り返し案内されていた。通常ダイヤでは姪浜で接続案内が出ることはない。やってきた車両も福岡市交通局の1000系だった。唐津直通の列車はダイヤ乱れやめったに無い走行距離調整の時を除いて、必ずJR九州車で運転される。天神で降りるつもりだったが、ちょっと興味が沸いて、そのまま西へ向かった。
 姪浜3番線に15:09到着。乗ってきた列車はそのまま回送列車になった。横の4番線に103系1500番代E17+E12(3両+3両)編成が停まっている。本来ならこの車両が地下鉄線内までやってきていたはず。強風で遅れたせいで、姪浜で地下鉄線内折り返し列車につないで運転を打ち切ったのだろう。この列車の方向幕は「筑前前原(後3両)・西唐津(前3両)」の表示。日に4往復ある、筑前前原で分割併合を行う列車だった。筑前前原で切り離される後ろ3両は、唐津方面から来る3両編成の福岡空港行の先頭に連結されて、また帰ってくる。姪浜まで来たついでに、定期券区間内である今宿まで乗ることにした。今宿15:18着。
 今宿駅初下車記念に、駅舎の写真を撮影。江戸時代の立派な建物のような外見。ずっと小康状態だった雨がまた降ってきたので、特にどこにもいかずまた駅に戻る。15:35発、普通474Cに乗って、15:57に天神に帰還。

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