フィールド科学研究入門 2日目前編「水明荘出発、屋久島環境文化研修センターへ」

 僕の目覚まし(携帯電話アラーム)は、設定したとおり6:40に鳴った。しかしまだ寝足りなかったのでアラームを切って二度寝。次に目が覚めた時は7:25になっていた。同じ部屋の人達もそれぞれ起きだしてきている。高校までの修学旅行や研修旅行と違い、起床時刻まで細かく決められていないのがとてもいい。前日は半袖半ズボンで屋久島入りしたが、今日はちょっとした登山があるので長ズボン+半袖の上に長袖ブラウススタイルに着替える。もちろん暑がりの僕は、山に入るまで半袖スタイル。

 8:00から朝食。ご飯、味噌汁、ガタンコ(トビウオ)の焼き物、漬け物その他小鉢といった、実に美味しい食事だった。お代わりができないかなと思ったが、どうやらなさそうだった。それもそのはず、ご飯が1人1合だとしても、学生25人+先生2人+研究班8人+水明荘の方の分で計4升を炊き上げる必要がある。並みの家庭用炊飯器ならゆうに4台分、飲食店に鎮座している大釜を以てしてようやく収まる。そのような店に勤めた経験がないので、どのようにして炊いているのかは知らない。ただ、食事の準備がかなりの重労働であることが予想でき、作ってくださった方に非常に頭が下がる思いである。すぐ後で、1人1人に昼食としておにぎり弁当も用意してくださっていると知り、ますますありがたい気持ちとなった。

 8:45に荷物を抱えて水明荘を後にし、哲学君、A君とともに昨日バスを降りた安房バス停に向かう。A君はなんでも、原付バイク(ホンダのカブ)に乗って九州を一周する旅行の途中で、バイクごと屋久島に渡ってきたとのこと。それゆえ昨日の宮之浦港から安房までの移動もバイク、今日の安房から屋久島環境文化研修センターへの移動もバイクらしい。バス停についたら、おもむろにデジタルカメラを取り出して昨日撮りそこねたバス停の写真を撮影しておく。バス停は種子島屋久島交通とまつばんだ交通の2本が建っている。なぜこの狭い屋久島で2社もバスを運行しているのか少々不思議である。まつばんだ交通の本業はタクシーのようだが。別に2社が競合しているわけではなく、路線的棲み分けが半分、両社が運行する路線は時間帯で棲み分けしているらしい。つまり、時間帯で棲み分けられるほどに本数が少ないというわけだが。

 屋久島環境文化研修センターからの迎えのマイクロバスはすぐにやって来た。補助席まで含めて28人乗りのバスはほぼ満員になる。出発して程なく右に折れ、少し上ってものの10分足らずで屋久島環境文化研修センターに到着した。玄関先の受け入れ団体表記は「九州大学 農学部」――確かに教授は農学部だが、学生の方の学部はバラバラだ。到着して荷物を下ろすとすぐに開所式があり、センターの方からの説明があった。今回担当の方はMrさん。年は僕たちと4つ5つしか変わらない方だった。開所式のあとは各自割り当ての部屋に移動。僕の部屋はA-2「とびうお」の4人部屋。昨日仲良くなった哲学君、A君とは別の部屋なのがちょっと残念。

 9:50に登山用の小型リュックサックと荷物を持って集合。再びバスに乗り込んで、さらに山の上の方にあるヤクスギランドへ向けて出発した。高度はぐんぐん上昇し、車窓の植物が亜熱帯的なものからスギ森林に移り変わってくる。途中でヤクシカとヤクザルに出会い、プチ撮影会状態に。出発から35分後の10:30、ヤクスギランド入口に到着した。

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