新入生歓迎旅行・1日目その4「岡山以東、県境越えの試練、山岳地帯を満員電車爆走」

1330M 普通姫路行:115系1000番台A02編成(4両・岡山電車区)

 安く夕食が調達できる場所がないかと探して駅ビルの中に迷い込み、そこでスーパーマーケット「ユアーズ」を発見した。なぜ街のど真ん中にある一大要衝駅の駅ビル内にスーパーが鎮座しているのか不思議だったがこれで助かった。夕食用おにぎり(コンビニおにぎりタイプ)3個とペットボトルの水とウーロン茶を調達。会計を済ませたときはすでに残り時間10分を切っていたので慌てて改札に戻る。入場するときに、改札の駅員氏から「頑張ってください」と激励を頂いた。この時間に青春18きっぷを使い、改札印が博多駅のもの1つだけとあれば、自ずと先の行程もわかるのだろう。岡山18:00発の1330Mが大垣で快速ムーンライトながらに間に合う最後の列車となる。

 ホームに降りると、仕事帰りの人や、僕同様の旅行姿の人で乗車待ちの行列が長く伸びていた。今度の1330Mは伯備線の新見から直通の列車で、岡山での停車時間は2分弱。列車が到着すると入れ替わりにどんどん乗ってきて、シートぎっしり、通路にもびっしり、見事な夕ラッシュの満員電車が完成した。定位置たる運転台直後に立ち、周りを少し見ると旅の荷物を抱えた人たちが5、6人ほどみえた。おそらく彼らの姿は米原・大垣でも見ることができるだろう。しかしてこの乗客の数、115系4両編成の立席定員までほぼ満たしているあたり、輸送効率としては極めつけに高いのだが……せめてあと2両欲しい。でもこの列車は県境と山を越えるから必ずや途中で座れるはず。この希望が打ち砕かれるのはもう少し先の話。

 1駅目は西川原・就実――? さて、駅名に中黒「・」が含まれているのは吾妻線の「万座・鹿沢口」だけではなかったのか。時刻表で見てもそのような駅は山陽本線に見つからなかったのだが。後日(記事を更新した9月14日)調べてみると、Wikipediaの「西川原駅」の項目によれば色々と紆余曲折があった様子。正式名称は「西川原」だが、駅名標も車内放送も「西川原・就実」となっているため、現地ではどこを探しても正式な名前が出てこないという事態になっている。列車はさらにお客さんを乗せ、高島、東岡山と進んで少しずつお客さんを下ろしていく。それでも立ち客は相変わらず多い。上道、瀬戸、万富と来ていい加減山間に来たからそろそろ少なくなるだろうと思っていたら、次の熊山で、車窓を流れる夕暮れの山間の景色に、高校生らしき大群が割り込んできた時は開いた口がふさがらなくなった。あとから調べてここに私立の中学・高校があるとわかったのだが、すぐ近くに学校が見えないのに学生の山というのはともするとホラーな感じさえある。ちなみにその時は地元の公立学校で何か行事でもあったのかと思い込んでいたため、県境手前の三石までで降りてしまうだろうと高を括っていた。

 だいぶ外が暗くなってきた18:31に和気に着く。本線の隣に研修用設備らしき線路と信号が並んでいた。このあたりはかつて「なは・あかつき」に乗ったときに、起きて景色を眺めていたので覚えている。ここまで来てもなお、岡山から乗ってきた帰宅客らしき人が降りていなかった。吉永を過ぎて、ついに岡山県最後の駅、三石に到着。ここに至ってなお車内の座席が埋まったままで、立客もたくさん出ていたので、もう座ることは諦めた。1日に3本、岡山から来てここで折り返す列車があるが、せめてあと1駅走ってくれればアーバンネットワークに踏み出しやすくなると思う。かつては下関からここまで快速「シティライナー」が上り1本だけ、404.0kmを直通していた。現在直通の最西端は三石発下り1番手の岩国行で、山口県横断部分がそっくり消えてしまった形だ。

 次の上郡までは12.8km、所要時間は10分。115系が100km/hで下り勾配を駆け下りていってこの時間だ。もはや外は真っ暗になって、自動車のライトらしきものがポツポツ見えるだけとなった。このあたりからはもう体が疲れてきたのもあって、あまり外を見ていない気がする。上郡に着いた時も、智頭急行の線路を見つけることが出来なかったくらいに。19:05、相生着。昨年予備校に通っていたときにできた友人の出身地がここだった。帰りに通過するときに立ち寄った証拠写真でも撮って、久しぶりにメールを送ることにしよう。車窓を大量の223系が流れていくと網干。このあたりから先頭に陣取っていた旅行者組が動き始める。終点姫路から新快速への接続はホーム向かい側1分接続。いくら12両あるとはいえ、座席の確保に失敗したら今度こそ滋賀死が待っている。岡山から米原まで延べ287.0kmもの道のりの大部分を立ちっぱなしで移動なんて、だれだってゴメンだ。

 途中で何かあったわけでもなく、山岳地帯であれだけ速度を出して走ったのに、姫路到着を前にしてすでに列車が4分遅れ。接続待ちはしてくれるだろうが、これでますます乗換余裕時分がなくなった。19:30、岡山からの乗り通し組を多数抱え込んで、姫路に4分の延着。

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