新入生歓迎旅行・1日目その5「アーバンネットワークの威力、ようやく大垣へ」

3526M 新快速米原行:223系1000・2000番台(12両・編成番号及び所属区所確認の余裕なし)

 1330Mから降りてすぐに、向かいに待つ223系へ。空席を探して前方へ小走りに移動する。乗り込んでまもなくドアが閉まり、スムーズに発車した。困ったことに、車両中央扉付近に陣取ったので、車端部に書いてある車番が見えない。そして足の疲れがあったのとお客さんがそこそこいたのでうろつき回るのもはばかられて、メモ帳にペンを走らせる他はずっとじっとしていた。

 ここまでずっと普通列車を乗り継いできた身としては、223系の快適さと130km/hの速さにただただ感心するばかり。JR九州鹿児島本線の快速列車など、全区間通しで乗ると、ほとんどの場合特急待避がどこかで入るのでもはや「鈍速」、準快速は「牛速」(ぎゅうそく:もちろん勝手に作った言葉。大抵のんびり、たまに怒ると速くなるの意)と呼んでも差し支えないくらいだ。九州新幹線開業後は博多-荒尾間では多少改善が見込めそうだ。

 一息ついている間に新快速はあっという間に加古川に到着、そして19:51に複々線西端の西明石まで来てしまった。三原駅でほんの少しだけ並んだのぞみ42号はすでに品川にいる。19:54の明石では、山陽電鉄線を走る直通特急の阪神梅田行(阪神車)といっときだけ並んだ。なおも爆走は続き、20:05に神戸に到着。9:54発の門司から、10時間11分で山陽本線を走破した。ここからいよいよ東海道本線に突入――だが中間駅構造とここを起終点とする列車がほとんどないこともあってなんだか2つの主要な本線の接点であるという感じがない。それを言うなら鹿児島駅(鹿児島本線・日豊本線の終点)もだが。玄関駅としての機能も華やかさも全て隣の鹿児島中央駅に持って行かれてしまって久しい。すでに空席はなくなり、立つ人も何人か出てきている。近くでしゃべっている同世代の人のイントネーションから、関西まで来たんだなと実感する。神戸出発時に内側線を走行する快速野洲行と並走。こういうのも九州ではまず味わえないのでわくわくする。20:24に尼崎を過ぎて、20:29に大阪に滑り込んだ。姫路から59分、途中駅での停車時分を切り詰めたのだろうか。

 大阪からは山のように人が乗り込んできて、通路までぎっしり詰まってしまった。新大阪までの進路開通待ちで長めに停車し、20:33、3分の延発。次の高槻でも人はあまり減らず、21:02に京都に到着した。半年ぶりの訪問となる。ここでは立っていた人があらかた降り、それと同じ数だけの人がまた乗ってきた。京都以東の東海道本線は平塚まで未乗、東海道新幹線としても豊橋まで2000年10月に乗ったきりである。

 新快速の東進はなおも続く。この先は降りていく人が多くなり、21:21着の草津で車内の人がぐっと減る。ここから扉部の補助シートのロックが解除された。21:29、野洲ではかなり空席が目立つようになった。停車駅はさらに少なくなり、それでも130km/hの駿足は衰えないので、もう特急にでも乗っている気分だ。21:48、彦根着。彦根市については彦根城とゆるキャラ「ひこにゃん」くらいしか知らない。一度行ってみたい。僕の乗った車両に残る人はわずかに十数名。12両編成であるし、おそらく後ろの方の車両に「ながら」組がたくさん乗っているはずだから油断はできない。最後の1駅間も全力で走り、21:53についに米原に到着した。2時間半ほどのうちに200km以上も走ってきた計算になる。

248F 普通大垣行:117系(8両・大垣車両区)

 僕が一番心配していたのが関ヶ原越えだった。JR東海が何両用意してくれているのか、もし4両だったら乗れるかどうか怪しいと考えつつ、新快速の窓からホーム向かい側に待つ普通大垣行の編成を見ると、117系4両編成の2編成併結だった。これなら乗りはぐれることはない。僕の乗った車両は8両先頭の若干先で停車したので、斜め後ろに向かって小走りに移動する。もっと前に乗っていた人たちは駆け足気味でやってくる。駅の案内放送ではしきりに大垣行の案内をしていた。車内は案の定、ほぼ全員が「ながら」組だった。岡山〜姫路間ですぐ近くに乗っていた人の姿も見える。8両の座席はほぼ埋まり、僕は定位置に立つことにする。どうせこの先6時間ほど座席が保証されているのだから、立っているのもいいだろう。遮光幕が運転台直後の分しか下ろされていなかったので、夜闇にまぎれて線路がつづいているのが見える。21:56、米原を発車。

 列車は各駅に丹念に停まっていくが、乗り降りする人はほぼいない。近江長岡と柏原が2連続で2面4線の配線になっているが、あまり使われることはなさそうである。少なくとも緩急接続は行われていないわけだし。22:18の関ヶ原で、313系の6両編成とすれ違う。あたりは真っ暗で何も見えない。22:30、大垣駅1番線に到着した。博多から789.3km、自宅最寄りの西鉄天神大牟田線・三国が丘からは815.9kmの道のりだった。

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