5000形の方向幕交換について

今年5月2日に、5000形の方向幕に「急行 試験場前」という行先を見つけた、という情報が寄せられました。西鉄の歴史上、今まで設定されたことがなく、また、それ以前の方向幕、および行先表示指令器にその幕が設定されたこともありませんでした。その情報によれば、

  1. 「急行 柳川」への幕設定中、1コマ前に出現した。
  2. 当該編成は、5000形5116編成だった。

とのことでした。「急行 柳川」のコマ(34コマ目)の1つ前・33コマ目には、2001年までは「急行 犬塚」が入っており、2001年以降に使われている幕では「普通 本郷」(甘木線)のコマが入れられているはずでした。しかし、「普通 本郷」表示を指示する指令器のボタンには、2013年11月に「使用停止」というテープが貼られ、物理的に使用できなくなっています(そもそも、5000形は甘木線に物理的に入線できないため、「普通 本郷」幕を使用する機会は基本的にありません)。また、同様に35コマ目の「普通 北野」(こちらも甘木線)の指令器ボタンにも「使用停止」というテープが貼られています。このことから、11月以降に全般検査・重要部検査を受けた5000形は、方向幕の内容が差し替えられているという仮説を立て、それを自分でも確認することにしました。

しかし、33コマ目は「急行 柳川」の行先を表示するときにしか見ることができず、それが可能な列車がさほど多くない上に、方向幕が更新されている編成のほうが少ないために、確認が大変難しくなっていました。最初の報告から2か月近く経った今日、ようやく僕自身が「急行 試験場前」幕を見ることが出来ました。乗客の多さと確認作業の都合で、今日は写真を撮れませんでした。

この「急行 試験場前」幕の意義としては、試験場前始発列車の折り返し前運用が、1駅手前の花畑で客扱いを終了し、花畑→試験場前間0.6kmを回送列車として走って、駅引上線に入っているという事態を解消し、全区間営業列車とすることが挙げられます。前運用には急行列車と普通列車の双方があるため、おそらく交換後の方向幕・35コマ目には「普通 試験場前」幕が入っていると予想されます。残念ながら、35コマ目は営業時・入庫時ともにこの位置まで幕回転することが無いため、確認はとれていません。

余談ですが、3000形の行先対照表(方向幕・車内案内表示装置・運転支援装置の一括設定コード表)には、新製時から「普通 試験場前」、「急行 試験場前」のコードが割り当てられています。しかし、こちらは現時点では表示なし(黒幕 or 白幕)との推測があります。

方向幕交換が確認されている編成

  • 5000形5116編成
  • 5000形5118編成