承前(その3)
2010年11月10日の第1回調査、2011年1月4日の第2回調査はこちらを参照。第2回調査の結果をまとめる時間がないまま、2週間以上が過ぎていた。1月中は利用客は特に多いものの、下旬にもなればだいぶ落ち着いてくる。何より工事はまだ半分も終わっていない。そろそろ工事が再開されているはずだということで、太宰府天満宮に御守を戴きに参拝するついでに第3回の調査を行った。
今回の調査は太宰府駅で行った。第1回調査と同様、記事中の各写真はクリックすると原寸大で見ることが出来る。ただし、携帯電話のカメラで撮影したため、画質のほどはご容赦いただきたい。
太宰府駅の工事の様子
調査日:2011/1/22
工事が再開された太宰府駅の2番線線路終端部。1月4日には紅白幕で覆われていた場所に、化粧石タイルを貼り付けていく作業が進行中である。左手側の4番乗り場は、昼間時間帯は使用停止となる。2番線停車中の列車は、福岡(天神)行普通8122列車。発車10分前ではあるが、多くの人が改札口から歩いてきていた。その合間を縫って撮影。
1番線の終端部は工事用柵で囲まれ、小型ショベルカーなどの資材置場として使われている。これによって1番乗り場への出入り通路は完全に塞がれ、終日使用停止となっている。1番線発着の列車は、乗降共に2番乗り場での取り扱いとなる。
2番線終端部から、列車停止位置を見る。写真手前上から吊り下がっているものが、2000形・8000形専用の停止位置目標。下のスロープ面を見ると判るように、元のホーム面からは大きく段差ができており、また、柵と手すりによって周囲を固められてしまっている。この停止位置目標はいずれ移設されるか、あるいは撤去されるのか。
2番乗り場側では、ホーム嵩上げ工事の続きが始まっている。写真右下の白線が停止位置目標で、すでに新しい縁石が設置されているのは先頭車の扉1枚分。それより先、2両分ほどが緑色のシートで覆われている。面の高さは嵩上げ後の位置に概ね合っている。おそらく古い縁石を撤去した状態で仮のホーム面を張ったのだろうが、1番乗り場側に行けないため、状況は確認できなかった。
反対側1番乗り場には、隅のほうに工事用資材が並べて置かれている。
3番乗り場側を見る。嵩上げ前後の高さの違いがよく見て取れる。高さの違うホーム面をつなぐ仮アスファルト舗装は、扉の部分にかからないように工夫されている。無論、この工夫を活かすためには、列車の停止位置を手前側にずらしてしまわないようにする必要がある。
1番線終端部を、ホーム側から見る。1番乗り場側のホーム嵩上げは、列車の発着しない部分のみとなっている。
2番線(3番乗り場)の五条方。4番乗り場に2枚(写真中央・写真右より)、11月10日調査時に立てられていた「扉取扱い厳禁」の看板が復活している。それぞれ5両・6両時の最後部(五条方)乗務員室位置に合わせてある。
「扉取扱い厳禁」看板の拡大写真。前回のものとは下半分が少し変わり、扉扱いを行ってはいけない時間帯のみを記してある。前回1番乗り場に同種の看板が設置されていたときは、こちらの写真の通り、該当する列車番号も記されていた。
2・3番乗り場の五条方ホーム端部。6両編成最後部位置を確認するための標示が並んでいる。これにより、現在の停止位置目標に先頭を揃えた場合、後部は6両編成で最大限界に達してしまうことが判る。すぐ後方には五条4号踏切、さらにその先にはすぐ分岐器が控えている。
最後に、2番乗り場の改札口側から3・4両目に当たる部分(嵩上げ工事手付かず)に、扉の幅に合わせて「4」というチョーク描画があった。個数と間隔から察するに、4扉車両(6000形・6050形・7000形)の扉位置を記したものと思われるが、何のためのものなのかは不明。